ロンドンで開講した、フラワーアレンジメント教室で、生徒さんたちにお出しする紅茶が、美味しくお出しできない、そもそも紅茶って美味しいのだろうか?という疑問が発生しました。
紅茶の国イギリスにいて、イギリスの有名な紅茶ブランドを選んでいたら美味しくなるはず、だと思っていたのです。
『せっかくイギリスにいるんだから、紅茶を勉強してくれば?』という友人のアドバイスのもと、近所にあった『英国式ティー&マナー』のクラスがあることを知り、すぐに門を叩きました。
美味しい紅茶を淹れられればと気軽に入ったところ、半分はマナーと文化の授業。
そこで、日本にいては到底知り得ないような、目から鱗のマナーや、歴史背景、文化の違いを知り、膝から崩れ落ちるような衝撃を受け、これは全ての日本人女性に広めたいと思いました。
また、伴侶が数年おきに転勤を繰り返すという事情があり、会社員のような定職に就くのは無理だったため、自宅サロン講師の道を選びました。
32歳
今の仕事に直結する『マナー』『紅茶』『中国茶』『フラワーデザイン』。
そして、マナーも紅茶も<食べ物>と深い関係にあるので、『料理』もかなり学びました。
講座では料理も扱うので、とても役に立っています。
また、コミュニケーションの要となる『語学』も非常に役に立ちました。
英語とフランス語を学びました。
習い事だけではなく、講演会やイベントなど、とにかく多くの人、多国籍、異性とも果敢に関わることで、多くの『視点』を学ばせていただいています。
人の世話をするのが好きな人。
人の成長を自分のこと以上に喜べる人。
人見知り傾向がある受講生さんが多いので、コミュニケーション能力と社交性を備えた講師であれば、講座の中で具体的なアドバイスができると思います。
両親は、それぞれ違う形でサポートしてくれました。
父は、私がどんなことをしようとも、丸ごと許容してくれるようなタイプの人です。
細かい口出しはほとんどしないのですが、ここぞという時には、『よく頑張ったね!自分のやりたいようにやれば良い!精一杯頑張っておいで!』と力強く言ってくれたことです。
母は、一方で心配しすぎる人で、過保護なところがある人です。
心配のあまりに、口出しもしますが、どんな時にも、最後まで粘り強く応援をしてくれて、見放さなという姿勢を一貫して持っていましたので、いつも安心して羽ばたくことができました。
マナーは、知らなくても生きていけます。
ですが、自分では気づけないマナーやコミュニケーションを習得して、それを支えに、明るい未来を作ることができる、素晴らしい学問です。
特別な場所でしか使えないものではなく、あらゆるシーンで、多くの人の心の支えになります。
そして、トレンドなどに大きく左右されるものではなく、普遍的なものなので、情報に惑わされることもなく、ずっと教えていける素晴らしい仕事だと思います。
そして、マナーというのは、『視点を増やす』ことでしかないので、人に正しさを強要しない柔軟性も必要です。
自分から人に与える姿勢がある人が向いていると思います。