中学生のころから国家公務員を志し、大学時代もそのための勉強をしていました。しかし、大学3年生の終わりごろになって、公務員としての将来(20年、30年後)の自分自身の姿を想像することができずに悩むようになりました。そのような時に、ゼミナールの恩師から大学院進学を進められたのが、現在の職に就いたきっけかとなりました。
22~24歳。大学院に進学したのは22歳の時ですが、研究者(大学教員)になろうと決心したのは大学院修士課程終了直前でした。
習い事ではありませんが、英語と中国語の学習には特に力を入れました。研究者には多くの文献、とくに外国語の文献を数多く読むことが求められます。したがって、大学院の入学試験でも相当高度な語学力が求められます。英語は中学時代からの学習の積み重ねが、中国語も大学時代に必死で勉強したことが、私の研究者人生の扉を開けてくれました。
蒐集癖のある人。私は、幼少のころから、海水浴に行っても泳がずに貝殻ばかりを拾い、山歩きに行って石や木の実ばかりを拾っていました。それを家に持ち帰って、図鑑で特徴を調べながら分類して保管することが何より楽しかったのです。おそらく、この習慣(特徴?)が、物事をとことん調べて一応の結論を出すという研究者としての基礎を作ったのかもしれません。
父の仕事が休みの日には、博物館や美術館、動物園や水族館などに連れて行ってもらいました。また、特別展などがあれば、ずっしりと重たい図録や解説本なども買ってくれました。それらは、今でも大切に保管しており、父や母の想い出としても宝物です。
大学を卒業して就職する人よりも、お金を稼げるようになるのは少しだけ遅くなるかもしれません。しかし、自分の好きなことに、好きなだけ時間を割いて探求できる研究者という仕事は、お金には代えがたい大きな価値があります。好きなことさえ見つかれば、必ず道は拓けます!