OLや洋服屋の店長、接客業を経て33歳の時に急にリサイクル着物屋をやりたいと思い立ちそれには着付けを学ぼうと思うがお金が無く知り合いの銀座の美容室にタイミングよく修行から入店。銀座は日本で一番着付けが多い街で一番着付けが上手になりたいと思ったことがきっかけです。最初の一年間はとにかく毎日練習しました。お客様が怖くて泣いて練習もしてました。
特に学歴もないし適当に生きていましたが、33歳に突然リサイクル着物屋さんをやりたいとひらめきましたが着付け師を途中から目指しました。私の本当の人生がスタートしたのはこの着付け師の修行からです。
銀座の美容室ではヘアセットもやってたので着付けが無い時は美容師さんの仕事をとにかく見て覚えて、普通のヘアセットから花魁のヘアセットも出来るまでなりました。
習い事というか、20代前半にスーパーラバーズやモッズファッションを展開している洋服屋で店長を5年経験しました。その時に素材やコーディネートを勉強したことが着物スタイリングに役に立ってます。
少しだけお茶を習いました。着物の所作にとても役立ちます。子供の頃に絵画を習わせられてそれが今の色彩感覚に役立っております。
お客様を綺麗にしてあげたい、喜んでもらいたい、喜んでいる姿を見たい、お客様の人生の大事な節目をお祝いしてたい、他人を思いやる気持ち、物を大切に丁寧に扱う気持ち(着物は畳み方やしまい方がありますしお手入れが繊細です)がある人が向いてますし、またそうなりたいという人も向いてます。その次に手先が器用な人だと思います。この仕事をしてから物を大切に扱うようになりました。
母親から昔着ていた着物をもらったこと。母の着物で最初は着付けの練習をしてました。
母親が若いころにお茶とお琴を習っていたので着物のことを教えてもらったこと。
父親が中古品が好きだったこともあり自分も古道具屋さん巡りが好きになりリサイクルの着物に出会ったこと。
着付け師は人生の節目、日本の文化の晴れの日の行事(七五三、成人式、結納、神前結婚式など)となる大切な瞬間を着物で飾る大きな役割のある仕事です。 着物の着付け技術はもちろんのこと、和と着物の文化や知識や柔軟性や細やかな気遣い、コミュニケーション能力も求められます。日本文化を通じてお客様を笑顔にするお仕事です。また着物を通して海外の人とも繋がることが出来ます。着物は高級ブランドのデザイナーでも表現できない職人技の美しい文化の物で世界から一目置かれる和の文化でもあります。
日本にとって、とても重要な仕事です。