志のぶ幼稚園の名前の由来は、2代目園長の長男が生後5ヶ月で亡くなったことに遡ります。
それまで園の名は大塚幼稚園でしたが、亡くなった長男の名前「しのぶ」の魂を受け継ぐという意を込めて「志のぶ幼稚園」に改名しました。私からしてみると「しのぶ」さんは叔父にあたります。その「しのぶ」叔父さんの生年月日が昭和10年1月31日、そして私の出産予定日が昭和50年1月31日だったことから、産まれる前には「しのぶの生まれ変わり」と言われていたそうです。
しかしながら30代半ばまで、自分がやりたい音楽業界の仕事を全力でしていました。
時は経過し、父親の介護が必要になった際、母親である3代目園長が園長業務と介護の両立が大変であることを目の当たりにし、介護だけでなく幼稚園の仕事もシェアしようと思うようになりました。
そこから資格をとり幼稚園の世界に入ったというわけです。
きっかけは人それぞれですが、「しのぶの生まれ変わり」と言われていたことが、ずっと頭の片隅にあり今では天命に感じています。
35歳頃
習字はとても役に立ちました。パソコンやスマホなどで活字を伝える時代だからこそ、手で書く字は自身の指先から発信する個性だと感じます。きれいにというよりは丁寧に書くことを覚えた気がします。
子どもが好きということは大前提ですが、関わるのは子どもだけではなく、先生・保護者・幼稚園に出入りする多くの関係者がいますので、人と接することが好きな方が向いていると思います。また子どもに教えるという感覚ではなく、子どもからも多くのことを学びますので、お互いに学び合うという姿勢がある人が良いです。
親からは幼稚園を継ぎなさいと一回も言われたことがありません。自分から幼稚園を手伝いたいと言うまで、やりたい仕事を思う存分やりました。
それが一番のサポートだと思っています。
また、幼児教育の世界に入るにはしっかりと資格をとりなさいとの助言で、39歳の時に幼稚園教諭1種の資格を取得してから入職し、それから大学院にも進学しました。
母親の助言により幼児教育の最新の勉強をしたことが、自分の強みになりました。
1840年 世界で初めて幼稚園を設立したフレーベル先生はこのような言葉を残しました。
幼年時代は幼年時代を精一杯生きなければいけない
少年時代は少年時代を精一杯生きなければいけない
成人は精一杯その生涯を生きなければならいけない
そうしなければ次の時代を生きることができない
この言葉からすると、将来のことばかりをしていても今を失ってしまうことになります。
学生時代は、友達と遊ぶ時間、勉強をする時間、部活を頑張る時間、家族と過ごす時間を、どの時間も将来につながるかけがえのない時間だと思い過ごせば必ず次の時代以降に役立ちます。
そして、外の世界を知ってください。世界は広い。見知らぬ景色を見て、異文化を知り、自分の持っている価値観の上辺と下辺を広げてください。
そのような多様な価値観を持つ人材が子どもの前に立つからこそ、子どもと同じ目線でお互いに学び合う幼児教育が叶うと信じております。
幼児教育は、未来の土台を作る仕事です。興味ある方は、将来一緒に仕事をしましょう!