学生時代にライターのアシスタントをやっており、その師事していたライターの方から今の会社を紹介してもらって、採用面接を受けて入社しました。
高校生〜大学生くらいです。
■習字
原稿に著者へ修正を指示する文章を書くため、習字で綺麗な字が書けるようになることはとても役立ちました。
字が読めなくて汚いと、自分が読めても相手には伝わらないことがありますので、読みやすい字を書けるようになることは大事だと思います。
■塾
今まで自分が関わらなかったジャンルの本を扱うこともありますので、そのジャンルの基礎知識を身につけるために、効率よく勉強する習慣を塾で覚えたことは役立ちました。また出版業界への就活は、採用枠が狭い一方で応募者がかなり多いため、塾で猛勉強していい大学に入れたことは、就職活動で有利に進めることができました。
個人的な意見として、編集者に向いている人は、「伝える力」を持っている人です。
著者にどんな伝え方をすれば、作品はより良くなるのか。対象となる読者が本を読んだとき、わかりにくい箇所はないのか。読者にどう宣伝すれば、本の魅力をわかってもらえるのか。
このようなコミュニケーション面に配慮できる人は向いていると思います。
・幼稚園に通っていた頃、母親が絵本の読み聞かせをしてくれた記憶があります。
子供の頃から本が好きだったのは、この絵本の読み聞かせがあったからかもしれません。
・小学校の頃、私が欲しい本があれば、親は何でも買ってくれました。
興味があることについて、子供にはどうしようもない金銭的な部分をサポートしてくれたのは、今でも覚えています。
出版業界は斜陽産業と言われていますが、今でもベストセラーとなる本が毎年多く出ています。
映画・アニメ・ドラマに面白い作品が誕生するように、漫画・小説・ビジネス本も面白い作品が次々と誕生しています。
電子書籍の登場により、本をすぐ買うことができるようにもなり、コンテンツとしての寿命はまだまだ長いと思っています。
編集者は「好きだ」「面白い」と思ったものを形にできる仕事の1つです。
漫画や小説を読むことが楽しいことと同じくらい、作ることの楽しさは間違いなくあります。
将来みなさんが本を好きになるきっかけの作品に出会うこと、そして同じ出版業界の仕事に就く人が現れることを願っています。