私は、畑や田んぼが広がる田舎で生まれ育ったのですが、車を運転できない子供にとっては、不便で仕方なかったです。
現実逃避のためか「ここにあんなお店があったら良いのになぁ〜」などと、勝手に自分好みの街並みを妄想するような癖があり、この頃から不動産に漠然とした興味があったのかも知れません。(それだからなのかは不明ですが)大学卒業後は住宅メーカーに就職しました。
賃貸アパートの建築を請負う営業職でしたが、法律や税務などの専門知識が必要とされる仕事でしたので、先ずは宅地建物取引士の資格を取得したのですが、この時に初めて、不動産の価値を評価する「不動産鑑定士」という仕事があることを知りました。
調べてみたところ、「情報を収集・分析し、論理立てて評価する」という一連の流れが面白そうで、かつ、自分に向いているかも知れないと感じ、試験にチャレンジし資格を取得しました。
24才
習い事ではありませんが、普段の学校の授業が役に立っていると思います。
・国語:論理的に考え、それを表現できる能力が必要となります。
・算数:不動産の価格は、計算して出します。論理的思考力も養えます。
・社会:不動産の価格は、地域とのかかわりの中で決定されます。
・物事の筋道を立てて話すことが得意な人。
・情報を集めるのが好きな人。
・自分なりに分析することが好きな人。
・謎解きが好きな人。
・フィールドワークが好きな人。
・好奇心が旺盛な人。
(大人になってからの話)
・会社を退職しての不動産鑑定士試験へのチャレンジだったのですが、1度目は不合格となってしまい、貯金も底をついてしまいました。
その時、父親が出世払いということで資金を援助してくれたので、今があります。
・私自身も、自分の子供が本気でチャレンジする時には、バックアップできる親でありたいと思っています。
・不動産鑑定士に限らず、いわゆる「士業」に代表される専門職の仕事は、テクノロジーの進化により、大きな転換点にあります。
・不動産鑑定評価も、ビッグデータをAIで解析する方が、より早く精度の高い価格を算出することができるのだと思います。
・一方で、不動産は人々の生活に欠くことのできない基盤であり、その評価額を判断し意見する不動産鑑定士の仕事が、社会的公共的意義の深いものである点は変わりません。
・これからの不動産鑑定士は、テクノロジーをツールとして軽やかに扱えることが必須になると思いますので、同時に、例えばデータサイエンス等を学ぶと良いのではないでしょうか。