それまで剣道に邁進していたが、高校2年生の秋に病を得て入院・各種検査などを受ける。
それまでは、ぼんやりと教職を目指そうと考えていたが、大学病院に入院し『患者』というものの辛さを若いながらに痛感し、その後、同級生たちと現役若手医師の話を聴く機会を持ち、その医師の話が医師の本質に関する話ではなく、これからの医師の上手い処世術的な話であったため、怒りに近い感情を抱き、自分はそういう医師にはならない、もっと患者の気持ちに寄り添った医師になりたいと思うようになった。
高校2年生の終わり
剣道、弓道、ボランテイア活動(大学でのサークル活動)、歴史的出来事の当事者との懇談会、読書など
よくわからないことをそのままにしない人、そして多くの人やものごとに共感を持てる人。
父親が小児科医だった。自分は3人兄弟の末っ子で、長男は親の希望もあって小児科医になり実家を継いでいる。
長男の進学に苦労した親は、私には医師になれ、勉強しろ、と言ったことはなく自由にさせてもらった。
もし医師を目指す人がいるのであれば、何のために医師になりたいのか、を心に書き留めておいてほしい。
医師になる過程では、様々なことがあり、自分が何のために医師を目指したのかを、ともすれば忘れがちになり、その場の流れに負けそうになることも多い。
また、初心を忘れずにいながらも、それ以上に求められている医師の役割は多く、また時代と共にその役割も変化する。
人間は、初心と、その時々で求められるものが一致した時、最も力を出せるものである。