Tobira

石井毅

スポーツ関連 競輪選手
1973年横浜生まれ。
高校卒業後に競輪選手を目指し本格的なトレーニングを開始。
1993年に日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に合格。
1年間の研修期間を経て1994年8月より競輪選手としてデビュー。
キャリア29年のベテラン選手として現在も日本各地の競輪場にて
レースに出走にしています。

これから目指す人へ

きっかけ

自転車の長距離競技をしていた兄の影響で競輪選手の魅力を知ったことがきっかけです。

目指した年齢

本格的に選手を目指したのは高校卒業後です。
学生時代はジムに通って基礎体力を付ける事を行っていました。

役に立った習い事

習い事では無いのですが、通学ではスポーツタイプの自転車に乗っていました。
競輪(KEIRIN)用の自転車『ピスト』はブレーキがついていないのが特徴の特殊なタイプの自転車なので、
なかなか乗るのが難しいですが、毎日通学で自転車に乗っていたせいか
すぐに対応できるようになりました。

この職業はこういう人に向いている!

競輪選手に向いている方はこのような人かなと思います。
■プロスポーツ選手として活躍していきたい人
 →60歳の現役選手もおり、選手寿命の長いプロスポーツといえます。
■目標に向かっての努力を惜しまない人
 →日々の練習を実践することで、レースにおいて勝ち星を積み上げ目標を達成していくため。
■自分の実力で勝負していきたい人
 →自分の実力がレースの着順に分かりやすく反映されるため。
■お金を稼ぎたい人
 →下のクラスで約600万円、一番上のクラスの選手だと1億以上の年間賞金です。
 →選手の平均年収は男子は約1,200万円、女子は約700万円
■仲間と共に高みを目指したい人
 →個人技でもあり、団体戦でもある競輪は仲間との連携も必要なため
■オンとオフをしっかり持ちたい人
 →レースの時間以外は自由時間です。日々の練習は重要ですが、オンとオフを分けやすいと思います。

デビューした当初は一番下のクラスからの出走となりますが、日々努力を重ねトレーニングを積む事で、
勝利数が増え、自分の力でクラスを上げて行く事ができます。
クラスが上がると、周りのライバルの実力も上がっていくので、より一層やる気がみなぎり挑戦する楽しさを得ることができます。

これは皆さんはあまりご存じないかも知れませんが、男子の競輪は個人技でもあり、団体戦でもあります。

したがって、最終的な目標はレースで自分が1着になるという事なのですが、そこに至るまでのプロセスは
仲間とともにレース毎に戦略を組み立てながら、皆で勝利を掴みに行くという団体戦の側面もあります。
戦略組み立て時などはコミュニケーション能力があると良いかも知れません。

印象に残る親のサポート

高校卒業から競輪学校の合格するまではトレーニングに励み、無収入だったので
自転車の部品代や食費などのサポートをしてもらいました。

これから目指す人への応援コメント

実力主義の世界なので、しっかりとトレーニングをし自己管理を怠らないことで結果に繋がりやすい職業です。
また、自分管理のもと努力して練習を積み重ね、レースで1着を取った時の嬉しさというものは、何事にも代えがたく、
選手をやっていて本当に良かったと思える瞬間です。
その瞬間を何回も体感したくなり、私は今でも日々トレーニングに励んでいます。

最近では女子選手の活躍も目覚ましく、男性と女性が同じレースを走る事は無いのですが、
女子競輪も年々賞金が上がっており、いままでに無い盛り上がりを感じています。
男子と同じく勝負の世界ではありますが、女子競輪の華やかさと力強さに魅了されるファンは多いようです。

また、オリンピック種目に【KEIRIN】があり、男女ともに強化選手に選出されれば世界戦やオリンピックも目指す事が可能です。
現役の競輪選手の中には、世界戦に参戦し、オリンピックにも参加している選手もいます。

競輪選手は選手生命が比較的長く40年くらいプロスポーツ選手を続けている方もおります、
1着を取るためにどうするか?
その1着を取った時の嬉しさをいつまでも追及することができる職業なので、
ベテランの方々も活き活きとトレーニングを積みレースに臨んでいます。

また、全国43場(令和5年10月現在)ある競輪場に出走するので、全国を旅する事もできます。
北海道~九州まで各地の競輪場へと赴き、そこでレースに出走します。
美味しいものも食べれたり、気分転換にもなります。

競輪(KEIRIN)というスポーツのは、どの学校にも自転車部がある訳ではないので、
若いうちから競技に触れ合う機会が少ないとは思います。

最近では、日本競輪選手養成所への年齢制限が撤廃されたこともあり、
野球やサッカー出身の選手が競輪へと鞍替えし、選手生命が長いプロスポーツ選手として
競輪を選択され、活躍している選手も増えてきました。

公営競技の選手という特殊な仕事ではありますが、売上は地方財政に還元され地域に役立つ一端を担っています。

スポーツをするのが好きで、自分の力でどこまで行けるか挑戦してみたい。
自分の力で高みに上っていきたいという方
是非、競輪選手というプロスポーツ選手を職業選択のひとつとして加えていただけると嬉しいです。