きっかけは、自ら議員になりたいと思ったのではなく、地域で活動する中で支援者の方から立候補の依頼を受けたことです。その期待に応え、地域の課題解決に貢献したいとの思いで議員を目指しました。
依頼を受けたのは50歳の時でしたが、実際に立候補したのは51歳の時でした。現在のトレンドでは、若い人や女性に票が集まる傾向がありますが、私はこの年齢で議員になって本当に良かったと思っています。それは、29年間の仕事を通じて得た経験や、その間に多くの方々と出会い、築いた人脈や学びが議員活動に生かされているからです。こうした経験があるからこそ、市民の多様な課題に向き合い、実際の生活に寄り添った政策を考え、提案することができると実感しています。
・大学時代にコンピューターを使った経験
・さまざまな方の悩み相談や激励に動いたこと
・建設現場を通して関わった人や、仕事での学び
・日本蜜蜂の保護活動に参加して学んだこと
・地域活動に取り組む方々と取り組んでいること
・人の悩みを自分事として受け止める人
・社会のさまざまなことに問題意識を感じて変えたいと思える人
幼い頃、両親は忙しく、しっかり話をする機会は少なかったように思います。その少ない会話の中で特に忘れられないのは、私が5歳くらいの時の出来事です。近くの納屋に住んでいた同じ年頃の子どもたちに差別的な発言をした際、母親にひどく叱られました。この経験を通じて、人を馬鹿にしたり、いじめたりすることは絶対にしてはいけないと強く心に刻みました。
こんな話を聞きました。「ある無人島に一人の人が流れ着き、生活を始めました。一人なので好き放題できる生活ですが、同時に大変でもありました。そこにもう一人の人が流れ着き、二人になりました。二人でも基本的には好き放題できますが、時々声を掛け合うようになりました。その後、さらにもう一人が流れ着き、三人になりました。大変なことがあれば、三人で少しずつ協力するようになりました。
その後、さらに人が流れ着き、数十人にまで増えました。こうなると、もはや好き放題の生活では済まなくなり、みんなで安心して暮らすためのルールが必要になりました。みんなで話し合い、どうすれば安心して生活できるかを考えるようになったのです。」
この話の中で、政治家を目指す方にお伝えしたいことがあります。それは、「みんなが安心して生活するためのルールを作ることが政治の役割である」ということです。また、決められたルールも時代や状況に応じて見直しが必要になることがあります。それもまた、政治の大切な仕事です。
まずは、身近な人々の生活をより良くすることから始めてください。特に、弱い立場の人や苦しんでいる人の声に耳を傾け、より多くの人が安心して生活できる社会を目指してください。