Tobira

杉山健太郎

食品関連 すし職人
100年以上続くすし店「香取鮨」五代目
東京都中央区出身
大学卒業後、銀座、日本橋、丸の内のすし店にて修業を積み、アメリカ、カナダでも「すし」を握りました。
実家「香取鮨」に戻り、四代目の父、母のもと仕事をし、現在は五代目として、生まれ育った場所ですし屋をやっています。

これから目指す人へ

きっかけ

祖父母、両親の姿を見ていたことが一番大きなきっかけです。
父の出す「すし」と女将である母との掛け合いは、みんなを笑顔にし、いつもお店全体が幸せな雰囲気でした。
その温かい幸せな雰囲気と三代目、四代目と長く続く歴史もつなぎたいと思いました。

目指した年齢

10歳の頃、学校の友達家族が食べに来ても「おいしい!」「たのしかった!」とみんな言ってくれたことが、とても嬉しかったです。
その頃からすし職人を目指し、両親が作っている、その雰囲気を作りたい!と思いました。 他の職業になることは考えることはありませんでした。
高校二年生の時に初めて父と職業について話しました。その結果、学生生活が終わったら、まず、他のすし店で働くことを決めました。

役に立った習い事

お家の台所で家族の作る食事の手伝いや、器への盛りつけ、お皿の並べ方を見ることが役に立ちます。
いろいろなものを食べて「あれっ?これ何が入っているだろう?」と考えたり、当てたりしてみてください。
大きくて重たい魚を持つ、運ぶ、切ったりしますのでスポーツをやって体力がついたことは良かったと思います。
そろばんも習っていました。素早い暗算も、細かい作業にも役に立っていると思います。

この職業はこういう人に向いている!

おいしいものが好きな、くいしんぼう!料理好き!魚好き!釣り好き!
料理、すしを握りながらにして、お客様に目配り、気配りをし、会話や笑顔、心配りもおすしの味となります。
お話が好きな人、細かい手仕事が好きな人、きれい好きな人が向いています。
おすしが好きになれば自然と魚の名前は覚えられるので、今は心配ありません。

印象に残る親のサポート

食事は必ず、祖母、母、もしくは見習の人が手作り料理を作ってくれました。
外食の時も、チェーン店やファストフード店には行かず、個人店に連れて行ってもらいました。その時の味覚が役に立っていると思います。
また、父母は誰とでも気さくに挨拶をし、みんな仲良く受け入れてくれていました。
修業から帰ってきたときは、親子としてではなく、師匠と弟子、そしてほかの弟子よりも厳しかった思いはありますが、今振り返ると、そのおかげで今、しっかりと仕事ができています。

これから目指す人への応援コメント

料理人として唯一、お客様がいらっしゃる目の前で「すし」を握り、会話をする職業です。
すしを食べに来るのと同じくらい、そのお店の人に会いに来てくれます。
お客様がうれしいとき、楽しいときは一緒に楽しくなる。お客様が疲れている、悲しいときは一緒につらくなれる。
周りの人に、優しいまごころを持てる人を目指してください。自分より物知りな人達をたくさん作り、何でも質問してみてください。
そして、おすしが好き、お魚が好き、食べ物が好きな人は、ぜひ、目指してください!

杉山健太郎先生の
紹介動画